顰蹙 柳元佑太

顰蹙 柳元佑太

空の秋野球の夢を偶に見て

梨の木に林檎のやうな梨がなり

丹念に日輪太る案山子かな

殊の外顰蹙を買ふ墓參かな

寶なく古墳安けし赤蜻蜓

天體は惰性の線ぞ柿ふたつ

山猫も暑さを厭ひ月の雨

切株や月の光の熱だまり

銀河濃し蟲の世界に居候

天の川ひと筋かかる港かな

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