脚注樹林 柳元佑太
萬物(もの)淡き夢の都市とや鶴飛べる
遠つ方より萬象の冷えはじむ
霜柱の上に高原(たかはら)ありて寂漠(さび)し
萬物(もの)總(なべ)て時閒(とき)に野晒し冬蒼太虛(ふゆあをぞら)
鳰創造(つく)り浮べ懷(こころ)の水邊(みづほとり)
枯葦や睡り傳はる水禽(とり)どうし
川ほとり逍遙(ある)かば冷えめ吾が靈魂(ぷしゆけ)
眞冬より寒き初冬や論文書く
脚注にももんが棲めり針葉樹
夢を旅(ゆ)く兎の群に追つて沙汰
短詩系ブログ
脚注樹林 柳元佑太
萬物(もの)淡き夢の都市とや鶴飛べる
遠つ方より萬象の冷えはじむ
霜柱の上に高原(たかはら)ありて寂漠(さび)し
萬物(もの)總(なべ)て時閒(とき)に野晒し冬蒼太虛(ふゆあをぞら)
鳰創造(つく)り浮べ懷(こころ)の水邊(みづほとり)
枯葦や睡り傳はる水禽(とり)どうし
川ほとり逍遙(ある)かば冷えめ吾が靈魂(ぷしゆけ)
眞冬より寒き初冬や論文書く
脚注にももんが棲めり針葉樹
夢を旅(ゆ)く兎の群に追つて沙汰