ちみつななみだ、ちみつなこころをわすれずに。永遠に準備中の砂浜 藪内亮輔

所収:『海蛇と珊瑚』KADOKAWA、2018

 緻密さ。緻密さとは、緻密であればあるほど、気づきにくいものなのかもしれない。

 準備中の砂浜は、のちに来る人のために整備されてあわただしく可哀相な印象があるが、「永遠に準備中の砂浜」となると、人も入ってこない、本来の砂浜に戻っていくような感覚がある。

 心も、砂浜と一緒で、人々や色々な感情が訪れにやって来る観光地であったりする。
 藪内亮輔の短歌には格言や箴言のようなものが多く、読むたびに心にしみる短歌が変わっていたりする。心の緻密さを忘れずにいたい。

記:丸田

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