投稿日: 2020年5月22日2020年5月22日 投稿者: houkiいろは 平野皓大 いろは 平野皓大 雨乞や暑を焚きしめて蛇は息 餅を焼くための団扇や天気雨 気にいつて臍ある神を水団扇 姫糊をうすくつめたく夏の月 製本の紐のいろはも青すだれ 白百合を乾かす風に帆は西に 山嶺に日矢のかからん鯖の肌 舟虫や鉄のあからむ日本晴れ 呉の越のぐらぐらしをる舟遊 つややかに細みの針を鯵の口