歩く 吉川創揮
考へる指を机に初日記
薺みちいつしか土筆みちへかな
口笛を吹くまなざしやみどりの日
げんげ田や遠きなにかの眩しさに
楓の芽大声の気分で歩く
間違えて振り向くやうに野の遊び
沈丁に自動販売機の黙が
スリッパの先へと脱げて宿の虻
この部屋よいくども雲雀のこゑ来る
夕映えの長引いてゐる田打かな
短詩系ブログ
歩く 吉川創揮
考へる指を机に初日記
薺みちいつしか土筆みちへかな
口笛を吹くまなざしやみどりの日
げんげ田や遠きなにかの眩しさに
楓の芽大声の気分で歩く
間違えて振り向くやうに野の遊び
沈丁に自動販売機の黙が
スリッパの先へと脱げて宿の虻
この部屋よいくども雲雀のこゑ来る
夕映えの長引いてゐる田打かな