そらで 吉川創揮
犬いれば遠くにいけるえごの花
病室の数字をそらで言ふ団扇
ガスタンク夏の夜は重層的に
水羊羹月の動きを早戻し
覚めてより夢に着色風鈴も
はじめからこの学校にないプール
向日葵の列食卓の真向いに
峰雲の影の手摺を滑りゆく
分銅に雀釣り合ふ泉かな
水泳の続きにトンネルの響き
短詩系ブログ
そらで 吉川創揮
犬いれば遠くにいけるえごの花
病室の数字をそらで言ふ団扇
ガスタンク夏の夜は重層的に
水羊羹月の動きを早戻し
覚めてより夢に着色風鈴も
はじめからこの学校にないプール
向日葵の列食卓の真向いに
峰雲の影の手摺を滑りゆく
分銅に雀釣り合ふ泉かな
水泳の続きにトンネルの響き