浮輪 吉川創揮

浮輪  吉川創揮

  一斉に鷺発つ空の開き様

  繋ぐ手を手探りにゆく夜店かな

  飛込の感じからだに行き渡る

  色を濃く皺立て浮輪畳むなり

  プール眩しホテルのソファに脚余し

  悪口も気さくなポカリ回し飲む

  空蟬の部屋にせせらぎ通しけり

  夏ふつと冷め淋しさが癖になる

  盆休み波に磨り減る砂浜も

  水面に載せるてのひら望の月

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