落第 平野皓大
蘖や日に日に下校あかるくて
ボクシングジムに花粉を左右
拳ふりかざしてアトム春の風
落第の怒りは握りをさまりぬ
はかなきものに学舎の剪定を
奔流の底も力の鮎のぼる
見えすぎて春の霙の漠として
天地のこゑおぼろげに野遊を
花疲れ湯浴みに肌が蛇のごと
山の子に蝶の賑はふ素足かな
短詩系ブログ
落第 平野皓大
蘖や日に日に下校あかるくて
ボクシングジムに花粉を左右
拳ふりかざしてアトム春の風
落第の怒りは握りをさまりぬ
はかなきものに学舎の剪定を
奔流の底も力の鮎のぼる
見えすぎて春の霙の漠として
天地のこゑおぼろげに野遊を
花疲れ湯浴みに肌が蛇のごと
山の子に蝶の賑はふ素足かな