ろまん 平野皓大
雑巾の届かぬ蜂の乾びをり
貌鳥の腹より下を木末かな
ふつふつと水掃く日々や蕨餅
びいだあまいやあ涅槃の潦
義士祭の枕にはしる涎かな
花時をほとんど本へ神田川
外恋しくて荷風忌に誘はれて
競漕にろまん軽やか袴の地
初恋の如く蚯蚓をうち眺む
なじませる夕の冷えや更衣
短詩系ブログ
ろまん 平野皓大
雑巾の届かぬ蜂の乾びをり
貌鳥の腹より下を木末かな
ふつふつと水掃く日々や蕨餅
びいだあまいやあ涅槃の潦
義士祭の枕にはしる涎かな
花時をほとんど本へ神田川
外恋しくて荷風忌に誘はれて
競漕にろまん軽やか袴の地
初恋の如く蚯蚓をうち眺む
なじませる夕の冷えや更衣