土筆淨土 柳元佑太

 土筆淨土 柳元佑太

雪解山河曙く夜行バス睡り得ず

鳥語にも流行りや花の木乃伊寺

卽身佛は遙かに花の展くを見

卽身佛の頭蓋の中の星無量

花粉症屍を有難く拜む

地より鈴の音春ながら春を惜しむ

步むべし土筆淨土のたヾなかを

拉麵にみんなで竝ぶ氷河かな

鳥獸蟲魚カアステレオは何流そ

目瞑れば春の暴風雨[あらし]や磨崖佛

見つゝ行く春山一路犬連れて

天頂に日輪冷ゆる杉花粉

海に日の溶けて眞白し杉花粉

佛像が佛師殺しや海は春

黃は蝶々犬畜生を寺飼ひに

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