反復 吉川創揮
不意に朝其に躓ける蟇
夏休世界ルーペに間延びして
蝸牛法要にのみ遣ふ部屋
青大将踊りながらに食べ進む
炎昼は白柱終のなき鬼ごつこ
蜘蛛の囲に蝶の穏やかなる回転
八月はビルと空地を繰り返す
汗の腿挟みに回転木馬かな
夕焼や紙の袋の匂い抱く
水羊羹月見て月となるさなか
短詩系ブログ
反復 吉川創揮
不意に朝其に躓ける蟇
夏休世界ルーペに間延びして
蝸牛法要にのみ遣ふ部屋
青大将踊りながらに食べ進む
炎昼は白柱終のなき鬼ごつこ
蜘蛛の囲に蝶の穏やかなる回転
八月はビルと空地を繰り返す
汗の腿挟みに回転木馬かな
夕焼や紙の袋の匂い抱く
水羊羹月見て月となるさなか